ものづくりのツボ 1

「ものづくりのツボ」 とはインダストリガーが開発及び製造に関わった製品に関して

インダストリガーの設計者に突撃してあれこれ深堀する企画。

第一弾となる今回は、ベルリング様が企画開発を行ったBL シートについて

インダストリガー代表 内沢さんにお話を聞きました。

どんな製品を開発したのか?

簡単に説明すると、消防士が出動する際に空気ボンベを背負ったまま消防車に乗車できて

降車するときも引っ張るだけでロックが外れて空気ボンベがリリースされ

現場に到着したらすぐに救援活動や消火活動に入れるという製品です。

しかも、立ち上がると座面部分が跳ね上がり足元が広くなる事で導線確保もできるという

ユニークな製品です。ベルリングさんは以前からこの製品を販売していましたが、

重量や耐久面を向上させたいと考えていたとの事。

そこで、それらを全て改善できる新製品を開発し製造するに至りました。

ウリとなるポイントは?

1つ目は重量です。旧型から5キロ近く軽くなっています。

ボンベの取り付け点、人の力を受け止めるところなど、

力が伝わる部分の伝達経路を精査し無駄な部分をなくしました。

2つ目は表皮材を見直し耐久性と防汚性を向上させたこと。

これは設計技術も関わりますが材料特性によるところが大きいです。

大手自動車メーカーのタフなSUVにも使用されている高機能PVCを調達しました。

3つ目は、当社一番の強みである座り心地です。

そもそも背もたれ部分が存在せず、空気ボンベの背当て面が上体を支える構造となる為、

走行中に背中が落ち着かずかなり疲労が溜まると思いました。

今回は、走行中の揺れに乗員が耐えられる様にしっかりとお尻が落ち着く事と

体圧を適切に分散し、隊員が現場に到着する前に疲れない事を意識しました。

苦労したポイントは?

クッションの跳ね上げ機構の部分です。

跳ね上げる力を発生させるガススプリングと回転軸に使うパーツの選定と

それを成立させるジオメトリ(位置関係)の計画に苦労しました。

軽量化したと言っても、クッションの作動部は全体に対して重い部分です。

検討しながら、ガススプリングがあと5㎜長ければよかったのに、バネ力があと3N強ければ・・・

等と悩みながら、結局はクッション部分を工夫し軽量化する事で成立させ、

夏場の高温から、冬場の低温までどんな環境でも確実に作動する様に計算しました。

最後に一言

インダストリガーは設計者や技術者が集まり作った会社なので

普通の商社とは違い、持っている部品や商材を売るのではなく、

お客様が欲しい部品を図面やCADデータを元に、製造、調達して供給する事ができます。

材質や工法に関係なく、製造技術の管理、品質の管理を行うので

今回のシートの様な物も作れちゃいます。

普通の商社をつかったり、自分で部品を探して買うよりも絶対に仕事が楽になるので

どんどんご利用いただけると良い事がたくさんあると思います。

というわけで、これからもよろしくお願いします!

まとめ

今回は、消防車用 呼吸器内蔵型シート「BL シート」に関するお話でした。

今後もどんどん株式会社インダストリガーの情報をお届けしたいと思います!

内沢さん、長い時間お話頂きありがとうございました。

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